欧米3カ国から13人
WACで「うらしま」体験
(ふれあいねっと2003年4月号掲載 鷹野 義量:高連協事務局長)

 内閣府では、時代の日本のNPO団体を担う若手リーダーを育成するため、1月24日〜26日、東京代々木オリンピックセンターにデンマーク、イギリス、アメリカの活動的団体の青年リーダー39名を招き、日本国内の青年60名との経験交流研修を行いました。
 外国からの来訪者は、高齢者関連、障害者関連、青少年育成関連の分野で活動している方々で、各分野13名ずつでした。経験交流研修の修了後、各分野に分かれ、2月3日まで全国各地で見学・視察をし、2月4日総括会議の後、2月5日各国へ帰国しました。
 このうち高齢者関連チームは次のスケジュールで視察・見学・意見交換を行い、WACもその受け入れに協力しました。


1/27AM 於:さわやか福祉財団
・ 日本の高齢化状況と施策について(NPOの立場から)
・ 堀田理事長およびさわやか財団スタッフとの昼食会
  PM 於:WAC
・ WAC活動の概要(佐藤事務局長)
・ 高齢者疑似体験(うらしま太郎)
1/28  江戸川区訪問および巣鴨商店街(おばあさんの原宿)見学
・ 高齢者と幼児の複合施設「江東園」見学
・ 江戸川区長および区福祉部長との懇談、昼食会
1/29〜2/3日 大分県で施設見学、行政訪問、NPO見学、ホームステイ


 WACが訪問先に選ばれたのは、NPOとしてWAC会員が高齢社会分野で多方面に自主的な活動を展開していることと、「うらしま太郎」という独自のプログラムを欧米の青年にも体験していただきたいということからです。
 体験学習は大好評で、その後の意見交換会でも、「体験学習」の意義とその評価をめぐって活発な討議が行われました。なかでもアメリカの痴呆症関連団体からは、痴呆症の疑似体験(WACも研究・開発取組中)についての情報も提供され、来訪した欧米の方々にとっても、WACのスタッフにとっても有意義な経験となりました。
 2月4日の総括会議やその後のフェアウェルパーティーでも、「WACの活動はワンダフルだ」との声を多くの方々からいただきました。