「つくし君」は介護保険制度が始まりました2000年に、高齢者との交流のきっかけづくりに、そして思いやりの心を育んでいただきたいという希望をもとに小学生対応教材として開発致しました。
 学校ではカリキュラムの中に高齢者を理解するという枠が設けられ、PTAからのお問合せも多く寄せられております。

 「つくし君」を体験した子ども達はどんな感想をもったのでしょうか?
いくつかご紹介させていただきます。
体験小学生(6年生)の感想文

●お年寄りの体験をしてみて、普段は簡単にやっている新聞をめくったり、文字を読んだり、メガネをかけてみると、ずっと文字を見ていないと見えなかったり、書いてある紙とペンが同じ色だったりするとほとんど何が書いてあるかわからなかった。だから、私はお年寄りの人が荷物を持っていたら、代わりにもってあげるとか、字を代わりに読んであげるなどしたいと思いました。

●私のおばあちゃんは、階段とか坂道とか別に平気そうにのぼり降りするので、よく知らなかったけど、年をとると体が重くなって階段などのぼり降りが苦しくなるみたいだった。歩くときもよく見えなくてころびかけたし、蛍光ペンで書いた字や、紙と同じ色の字は見にくいことも分かった。耳栓をつけると、人の話どころか自分の声も聞き取りにくい。だから、お年寄りがどれだけ聞きづらいか分かった気がする。私のおばあちゃんは今は本や新聞も読めるけど、きっとすごく見にくくなると思う。いつもパパッとできることが、すごくめんどくて疲れる作業に思えた。

●お年寄りになってみて、階段を登ったり、降りたりするのが大変でした。耳栓をしてみたら、まわりの人の声が聞きにくかったり、めがねをして文字を見ると、見にくかったです。特に、見にくかったのは漢字でした。お年寄りは毎日こんな生活をしているのですごく大変だということがわかりました。